手書きの絵皿・陶器製
手書き陶器の絵皿,アンティーク
高さ 幅 16cm 奥行き \2,500
陶器の名門キュタフヤのお話
キュタフヤとは陶器の生産で有名な町の名前です。
キュタフヤ陶器は700年の歴史があり、現在トルコの陶器生産の中心となっております。
トルコのアナトリアでのタイルの生産は9世紀にまでさかのぼります。12世紀のセルジューク時代にはタイルは建物の装飾品として使われていました。その時代は幾何学模様が主流で色は主にコバルトとトルコブルーでした。
オスマン帝国時代になると、色はもっとカラフルになりデザインも複雑になりました。コバルトとトルコブルーの他に緑と赤が加わりました。当時の生産地は
イスタンブールに近いイズニックでそこは以前から良質な粘土に恵まれ、窯業の盛んな町でした。16世紀に最盛期をむかえたトルコタイルと
陶器は世界の主要な博物館で見ることができます。当時は建物の装飾品のみならず装飾食器としても使われていました。
陶器のデザインはももともとあった幾何学模様、唐草模様から、バラ、カーネーション、チューリップなど植物のデザインが主流となりました。この時代、中国の明時代の染め付けの影響を多大に受け、イスラム・中国文化が融合したデザインが多く見られます。
オスマン帝国の衰退とともに、イズニックでのタイル、陶器の生産は激減してゆきました。18世紀にトルコタイル、
陶器は復興するのですが、そこはイズニックではなくキュタフヤでした。現在もなお
キュタフヤはトルコで最大の窯業都市です。17世紀以降、イズニックタイル、
陶器はキュタフヤで継承されましたが、
最盛期のイズニックタイル、陶器の品質への想いは現在もなお続き、
全盛期であった16世紀のデザインを生産し続けています。
日本陶磁器(伊万里焼など)はトプカプ宮殿に多くの作品が納められています。色鍋島絵付けの色や紋様の共通点などを興味深いものがあります。
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